Three Months Journey.

アニメとか漫画とか小説とか、好きなものについて書きます

くすく的2021年の10曲

みなさんご無沙汰してます。えぇまぁ、本当にご無沙汰してます。2個前の記事が去年の10曲記事ってマジ?もう実質ブログやってないだろそれ。

ということで、年の最後ぐらいは更新しようと毎年恒例(2回目)の今年の10曲ブログです。

今年もマジで良い曲が世界に産み落とされていったので僕の勝手な好みですが、みなさんに紹介して行きたいと思います。

タイトルで察しろ。間に合わなかったんだよ。明けましておめでとうございます。

 

 

 

1 ぜんぶあんたのせい CIVILIAN

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生まれた瞬間から現在まで続くテスト
気づけば背後にそびえる巨大なスコアボード
神様 俺は可能な限り善人でいました
なぁ これくらい見逃せよ

 

一曲目はCIVILIANの『ぜんぶあんたのせい』です。

この曲、実は世に産み落とされたのは3年以上前で、ずっとライブだけで演奏されていたもので、ずっとファンの間で音源化が強く望まれていた曲です。
この曲ができてからアルバムも一度出しており、ライブで圧倒的盛り上がりを見せるこの曲が一向に音源化されない状況でファンの間では『歌詞が過激すぎてリリースNGになったのではないか』という説が囁かれるほどでした。
そんな楽曲が今年CIVILIANのメジャー2枚目のアルバム『灯命』で満を持して収録されました。
ディストーションの掛かったギターのエグいリフとリスナーを叩きつけるように紡がれる厳しい言葉、しかしそれは僕らに一番必要な言葉なのかもしれません。
まだ聞いたことがない人は一度聞いてみてください。きっと今までの価値観をぶん殴ってくれます。マジでCIVILIANが売れてない世界信じられねぇ。

 

 

2 ハイゲイン ヒトリエ

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どんな面下げ
その姿にまだ縋り付くかって?
壊れたらその時に考えるよ

 

敢えて、この話をしたいと思います。wowakaが亡くなって2年が経ちました。
今だに世界では「wowakaがいないヒトリエに価値はない」という声が響き渡っています。
ボカロシーンを作り上げ、バンドを組み自らもプレイヤーとして強大な力を見せ、バンドとして大進化を果たしたアルバム『HOWLS』を発表した直後の出来事でした。
まぁ亡くなってしまえばもうこの世にはいない人で、大黒柱がいなくなったバンドなんか、そのバンドを聴かなくなる理由として十分すぎるほど十分です。そういう人たちはきっと正しい判断をして、正しい消費をしているのでしょう。それを責めることなんて絶対にできません。
wowakaの存在はあまりにもデカすぎて、ただのファンである僕ですらこれほどまでの喪失を味わったのにじゃあメンバーの精神にはどれほどのダメージを与えたのでしょうか。想像すらできません。
活動を再開する時、前のヒトリエを真似るつもりはないとヒトリエは語っています。それは正しいと思います。どこまでいってもwowakaは別の人間です。無理です。
でも、このバンドにはwowakaに人生を歪まされた三人がまだ残っています。
きっとこの言い方はあまりよくないと、わかっていますが、でも僕らは死別じゃなくても他人と関わって、ポジティブな意味でも、ネガティブな意味でも歪ませあって生きています。
そんなバンドが鳴らす音楽も聴きたいと、僕は感じてしまうのです。
wowakaとは別の人間が、でもwowakaと出会わなければ作らなかった曲を作っている。
勝手に死んで俺らを置いていったんだから、それを味わうぐらい許せよ。ということです。それが僕個人としてのwowakaの死との向き合い方でした。
三人になったヒトリエはきっと想像を絶する世間からの目という重圧を跳ね返して曲を作っています。
どうか、時間さえあれば『今のヒトリエ』を聞いてみてください。別のものだけど、別のものだからと言ってそれが悪いものだとは限りません、もちろん、好みはあるだろうけど、それはそれ、これはこれ。

 

 

 

3 後日談 じん

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馬鹿な大人たちが 嘲笑った言葉で
救われたっていいだろう

 

2曲続けてボカロ出身のアーティストですね。
お前暗い曲しか紹介しないやんって言わないで。
この曲をできれば学生時代に聴きたかった。今の少年少女が羨ましい。

 

 

 

4 一途 King Gnu

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さあ来世に期待ね
光れ閃け猛スピードで
一途に向かいます
余力を残す気はないの

 

いやマジでこの曲ズルいだろ。
全部サビみたいなキャッチーなメロディーに全然キャッチーじゃないバカみたいな人外テク伴奏ぶつけるの本当にズルい。
呪術廻戦ゼロ見に行きます。

 

 

 

5 うまぴょい伝説

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うまぴょい!うまぴょい!

 

今年の曲といえばまじでこれでしょ。
いや僕はウマ娘マジでやってないんですけど、それでもこの曲が良いことだけはわかる。
実際こんなにはちゃめちゃやってるのに聞いた人がつい口ずさんでしまう曲になるの本当にどうやってんのって感じだ。
マジでこの曲はすごいのでウマやってなくても一度聞いてみようね。

 

 

 

6 さんさーら ARuFa

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頭 体 手足通してまた足跡が増えた

 

一般人の曲です。どこが一般人やねん。
この曲はアニソン界でマジマジで評価されてる僕が一番好きなアニソン作曲者と言っても過言ではない田中秀和さんが作曲された曲です。
転調やその他音楽的にマジでやべーことをはちゃめちゃに楽曲取り入れながらもキャッチーに仕上げてしまう作曲界のバケモノみたいな存在です。ARuFaさんマジで本当にすげー人に頼んでて草

 

 

 

7 Beautiful Beautiful androp

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消えたくって賭けた来世 首くくるふりをした
死ぬまで生きる意義も意味もない
苦しみ消す憎しみ断つ方法教えて

 

こちらは挑戦的なアレンジや超絶技巧な演奏が特徴のandropの今年出したアルバムに収録されている一曲目です。
正直、ここ最近のandropはあまり音楽シーンで目立っているとは言えない状況で、昔ほど熱心に聴いていなかったのですがこの曲が発表された瞬間その状況がぶっ飛びました。
ラップ的な言葉を詰め込む音楽に、トラックメイク的なアレンジとバカウマ演奏との共存、そしてサビは一転してメロディックに歌い上げる。
長年このバンドを聴いてきたけどまだこれほどまでのポテンシャルが残っていたのかと驚かされました。MVもめちゃくちゃに良い。

 

 

 

8 魔法の歌 PEOPLE 1

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僕はそういう人じゃないから
背中をさすってあげられない

 

なにそれ知らないという人も少なくないかもしれません。
しかし、この曲はそういう人にほど聴いてほしい曲です。
自分も初めてこの曲を聴いた時は、このバンドを知らなかったどころかバンドかどうかすらもわからなかったのです。
音楽はある程度、この人が歌っているから、というようなバイアスがかかってしまうものであって別に僕はそれを悪いことだとは思いません。
しかしこの曲はそんな全く知識がない状態で聴いても、この歌に共感できるのであれば関係なく素晴らしい曲だと感じることができると思います。
この曲を初めて聴いた時はボーカルの名前も年齢も見た目も、なにも知らなかったのに、このMVひとつで泣きそうになってしまう程、心にグッときました。
どうか、この曲を知らない人は、なにも考えず再生してみてください。魔法の歌がそこにはあります。

 

 

 

9 知らない 古川本舗

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街の夜に、君の声と、閉じた窓とレコードの音。
2時を過ぎて
甘い夜と、黒い猫と、想いの色。

 

レジェンド的ボカロPの古川本舗が長年の沈黙を破り6年ぶりに世界にドロップした新曲です。
人間、本当に良い曲に出会うと笑っちゃうんだなと感じた曲です。
楽曲はシンプルながら真に迫ってくるバラード、マジで一人の時に聴くと沁みる。
夜に電気を消してヘッドホンで聞くのがおすすめです。

 

 

 

10 Flare BUMP OF CHICKEN

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巨大な星のどこかで いくつの傷を抱えても
どんな落とし物しても 全部 塗り潰す朝

 

最後に紹介するのは紅白でも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたBUMPが結成記念日にリリースした作品。
当時はベースのチャマが不祥事を起こして活動を休止しており、三人の状態で制作、レコーディングが行われてベースは藤原によって演奏されました。
歌詞について、当時は色々な憶測が流れました。
flareという単語はポルトガル語に翻訳すると「chama」となり、藤原が活動休止しているチャマに宛てて書いた歌なのではないかという声が上がり、ファンはそれを感動的に捉え、そうじゃない人には悪いことをして活休しているのにメンバーが励ますのはちがうんじゃないかとか。
確かに、活休しているメンバーについては傷ついた人が存在して大変デリケートな話題であり、それを肯定するような楽曲はよく思われないのは当然です。
しかし、この曲は本当にチャマに向けて歌われた曲なのでしょうか。
もちろん楽曲の解釈は人それぞれです。ましてや楽曲は自由に聞き手に受け取られるべきと何度も主張するBUMPというバンドの楽曲であればなおさらです。
しかしその上で、僕はこれはチャマに向けて歌われた楽曲ではないと、そう思うのです。
藤原はこの曲はコロナの情勢があってそこで色々考えて出来上がった曲と話しています。確かにコロナで抱えた消失感ややるせなさを歌っているようにも聞こえます。
しかし、それだけじゃないようにも感じます。やっぱり聴いていると言葉の節々にチャマを感じて仕方ないのです。
そこで気づいたのはこの楽曲は確かにチャマのことがなければこういう形で響くことはなかったけど、それはチャマに『向けて』書かれた証明にはならないことです。
この曲は、大好きなバンドに、今までなかったようなスキャンダルが発覚して、でもそれでもバンドや人は好きで、でも世間はそれをバッシングして、自分も彼の行動は肯定できない、でもそれでも、嫌いにはなれなくて、という状況そのものに『孤独』や『苦しみ』を感じてしまう。「ファン」に向けても書かれているんじゃないかと、僕はそう感じたのです。
だからこれはチャマに向けての応援歌ではなく、チャマのことやコロナで心を痛めている『僕らに向けて』歌われたのではないでしょうか。
楽曲の解釈は自由ですが、そういう捉え方もあると、心の片隅にでも置いて聴いていただけるととても嬉しいです。

 

 

 

さて、年が明けてしまいましたがみなさんの2021年はどんな曲が鳴り響いていたでしょうか。今年はできるだけブログを更新していきたいですね。今年も何卒よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

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