Three Months Journey.

アニメとか漫画とか小説とか、好きなものについて書きます

妹さえいればいい。1話先行上映会、感想のような何か。

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 妹の日ということで、行ってきました妹さえ(正式略称。読み方:いもさえ)1話先行上映会。

 さて、この妹さえいればいい。は僕としても原作は初版を所持して読んでるくらい大ファンで、アニメ化の話を聞いたときは(その情報開示が制作側の意図したものではなくても笑)とても興奮して心が躍ったのを覚えていますね。


 でもまあ、同時に本当にあれをアニメ化するのか? 正気か? と思いましたけど。

 とまあ、既読組は、色々心配だったんじゃないのかな、と思われる妹さえいればいい。のアニメですが、新宿ピカデリーにて一足先に1話を見てきました。 

 

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Story

「妹さえいれば人生は常に最高なのに、なぜ俺には妹がいないのか……」

妹モノの作品ばかりを書き続けている妹バカの小説家・羽島伊月の周囲には、天才作家にして変態の可児那由多、女子大生の白川京、イラストレーターのぷりけつ、鬼畜税理士の大野アシュリーなど、個性豊かな人物たちが集まっている。

それぞれ悩みを抱えながらも、小説を書いたりゲームをやったりお酒を飲んだり確定申告をしたりといった、賑やかな日常を送る伊月たち。そんな彼らを温かく見守る伊月の義理の弟・千尋には、ある大きな秘密があって―。

楽しくも心に刺さる、天才や凡人や変人たちが繰り広げる青春ラブコメ群像劇、スタート!

  

 時間になると会場が暗くなり、特にアナウンスもなく開始。


 そして、すぐさま会場に響き渡る「お兄ちゃんおっきっき〜」(CV:国府田マリ子
 原作既読組はおそらく記憶に焼き付いているであろう原作プロローグのアレは「そのまま」映像化されてました。要するに放送時間、まだ家族が起きているであろう22時半に「リビングでは見るな」ってことです。 

 会場には原作をまだ読んでいない方も半数ほどいるみたいで、その人たちはおそらく総じて「これはとんでもないアニメが始まったぞ……」と顔面蒼白になったことでしょう。いや読んでてもなったわ。
 さすがはシリーズ構成として読先生が関わっているだけあり、マイルドになるなんてことは一ミリもありませんでしたね。安心しました。来いよBPO!! 審議なんて捨ててかかって来い!!!!
 

 1話は、キャラクターの顔見せと、主人公である伊月とヒロインの那由多の出会いのエピソードが中心でした。シチュエーションには多少の変更があるものの概ね原作通りの展開、それぞれしっかりとキャラが立ってて初見にもわかりやすかったのではないかと。

 そして、とにかくヒロインたちが可愛い。自分は那由多が特に好きなのですが、ドラマCDの時点で金元さんボイスの那由多には脳を溶かされていたのに、可愛い動きが付いてもう全てに抗えない……。那由多の髪型の左右の出っ張りを猫耳のように動かすシーンが好きでした。

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  京や何故かOPではサブヒロインっぽい扱いを受けている山県さん、1話本編には登場していないですけどOPにちょろっと出てきたアシュリーと蚕、そしてもちろん千尋くんも野郎どもも、みんな魅力的なキャラデザに落とし込んであって、カントク絵はやっぱり素晴らしいなと。

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 作画に関しては、動きも凝って丁寧に作られていていい印象を受けましたが、同じく秋期にはSILVER LINK.の10周年記念作品である「つうかあ」が控えているので一抹の不安が拭えないのが本音ですかね。是非両作とも頑張って欲しい!

 1話の時点で相当ぶっとんでいる妹さえですが、お気楽モードだけではなく、ちょっと胸がチクチクするようなシーンも含まれています。主題歌はどちらも1話の時点で聴けるのですが、爽やかでかっこいい疾走感のあるOPと、少ししんみりするようなEDどちらも物語に寄り添っている印象で素晴らしかったですね。リリースが楽しみ。

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 原作未読の方々にどう映るのかとても気になりますが、僕個人的には視聴前の少し大きかった不安のほとんどが2話以降の期待に移り変わるような素晴らしい出来だったと思います。
 読先生が原作本編で伊月のアニメがクソアニメにされる自虐ネタに走らずに済むので嬉しいやら惜しいやら笑

 とはいえ、1話を見て本当に胸を張っておすすめと言える作品になっているので、どうか本放送もよろしくお願いします。ドラマCDでも登場していないアシュリーや蚕ちゃんに声が乗るのが個人的にはとてもとても楽しみです。

 10月8日の22時半から、みんなもテレビの前でおっきっき〜(はぁと)してくれよな!!

 

 

 

アニメ『妹さえいればいい。』公式サイト

imotosae.com

 

 

昨日、先行上映会直後に公開されたPV第1弾

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2017夏期アニメのススメ。1話レビュー。

 とりあえず、自分の視聴しているアニメを1話を見た時点での感想や期待度などをまとめて見ました。
 ほぼ自分のためのメモみたいなものですが「今期何見ればいいんじゃい」という方の参考になれば幸いです。
 期待度を表す星の数は面白さというより1話を見た時点でのどれほど期待できるかというかなり不確かなものさしですので後半に化ける可能性も、あるいは失速する場合もあるのでご了承ください。

 

 

ナイツ&マジック 期待度:★★★ 

 異世界転生&ロボットモノ。ロボットオタクのプログラムに関しては天才級の男がロボット(その世界ではシルエットナイトと呼ばれている)が運用されている世界に転生し、その世界で使われている魔法と自分のいた世界でのプログラミングの類似性に気づき、その知識を生かし成り上がっていくというもの。
 とっつきやすく面白い。舞台設定の説明にあまり時間を割かずすぐに本編に入るので非常に1話のテンポがよい。主人公が男の娘でその上一度死んでいるので怖いもの無しで天真爛漫。このキャラクター性に惹かれる人はより楽しめると思う。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話が永続的に無料配信。dアニメストアほかにて見放題配信。

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プリンセス・プリンシパル 期待度:★★★★

 「スパイ」×「スチームパンク」×「女子高校生」というジャンルが謳われているアニメ、どれかにピンとくる単語がある人はまず楽しめると思う。
 個人的に多くの人にオススメしていきたい作品。
 キャラクター原案にキノの旅などで名が知られている黒星紅白が起用されていて非常に魅力的なデザインのJKスパイが多く登場する。めちゃくちゃ可愛い。なんと一国の姫までそのスパイの一味という設定(それはもはやスパイと言っていいのか疑問だが)。
 ネタバレになるので詳しくは言えないが、1話だけでまるで長編映画を見たかのようなカタルシスを自分は味わった。とにかく説明がしにくいので1話だけでも見て欲しい。

配信サイト:毎週日曜日にニコニコ生放送にて見逃しライブ配信アリ。そのほかは都度課金配信のみ。

 

 

ボールルームへようこそ 期待度★★★

 人生の目標がなく生きていた高校生男子が社交ダンスに出会い、それに惹かれていく物語。
 映像のクオリティが非常に高く、『ユーリon ICE』を彷彿とさせるようなスポーツモノ。ヒロインのような存在は存在するが、ユーリが好きだった人は惹かれるものがあると思う。

配信サイト:Amazonプライムビデオにて独占配信。

 

 

バトルガール ハイスクール 期待度:★★

 学園アクションRPGであるソーシャルゲームのアニメ化。星守とよばれる15人の少女たちが世界を守るため戦う物語。ソシャゲ版とはストーリーは異なっている。声優陣が非常に豪華、アニメオリジナルキャラの声優として高橋李衣が参加。
 キャラデザがとても可愛いので、お気に入りのキャラを見つけることができれば楽しめると思う。

配信サイト:YouTubeにて期間限定で全話無料配信。思い立った瞬間から気軽に視聴できるのは非常にありがたい。

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恋と嘘 期待度:★★

 恋愛を禁止され結婚する相手を政府に決められ強制力がある世界でのラブストーリー。
 好きな相手と自由に恋愛できない世界に疑問を抱き、それに抵抗しようとする主人公とヒロインによる割と重めなストーリー。
 原作を読んでいないので1話だけだとよくわからないが、展開によっては化ける素材を持っている作品だと思う。主人公が酷い目にあいそうな雰囲気がかなりするので暗く重苦しい話が好きな人に刺さりそうな題材。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話が無料配信。dアニメストアほかにて見放題配信。

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天使の3P  期待度:★★★★

 「まったく、小学生は最高だぜ!」で有名な『ロウきゅーぶ!』の作者イラストレーターのコンビが送る女子小学生のバンドモノの物語。
 引きこもりのボーカロイドを使って作曲、ネット公開している高校生、貫井 響が自分の曲を好きだと言ってくれる女子小学生3人組にライブをしたいので手伝ってくれと依頼され、彼女たちと関わりながら徐々に心を開いていくというもの。
 かなりマニアックなバンドマンや音屋も「おっ」と思えるほどに機材や演奏描写などにこだわっていて、かなり力を入れているのがわかる作品。
 女子小学生が好きな人※もちろん二次元の話(と明記しておかないと問題になりそうなので)にとってはもはや必修科目。そうでなくても音楽やバンドが好きな人も十分楽しめる内容になっているので、かなりオススメしたい作品。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話無料、2話以降最新話無料。dアニメストアほかでも見放題配信。

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異世界食堂 期待度:★★

 異世界×飯モノという珍しい作品。
 週に一度、特別営業の土曜日にだけ、ドラゴンや亜人たちの住んでいる異世界と繋がる創業70年の老舗食堂「洋食のねこや」
 種族も姿も文化も関係なく、店主の料理に舌鼓が打てるこの食堂で、提供される料理や交流を描いたアニメ。
 異世界がテーマになってファンタジーだが、派手な描写などはなくのんびりと楽しめる作品。(いやまあドラゴンが火を吹いたりはするが笑)
 クセはあまりないので多くの人が楽しめる作品になっていると思う。

配信サイト:dアニメストア他にて見放題配信。

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アホガール 期待度:★★

 ショートアニメ。マンガ家さんとアシスタントさんとのヒロユキが原作のアニメ。
 悠木碧演じる空前絶後のアホの子花畑よし子に振り回されるツッコミ役杉田智和が演じる阿久津明を中心に描かれるハイテンションギャグアニメ。
 大御所声優2人の掛け合いはさすがと言ったところでその勢いに飲まれてしまう視聴者多数。
 なぜかOPがShangri-laで有名なangelaという謎チョイスすらいちいち面白い。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話及び最新話無料。dアニメストアにて見放題配信。

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徒然チルドレン 期待度:★★★ 

 ショートアニメ。pixivで人気を博したwebマンガが原作。
 ある高校に通う男女のラブコメをオムニバス形式で楽しめる作品。とにかくコメディ要素が強く耐えきれず笑ってしまうような話がたくさんある中、胸がキュンとするようなものも、涙腺に訴えてくる話もあるなど、とにかくバラエティにとんだたくさんの話を楽しめる。原作もwebで無料で読めるのでとてもオススメしたい作品。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話及び最新話無料。dアニメストアにて見放題配信。

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NEW GAME!! 期待度:★★★★

 二期モノなので省略。
 しかし、大いにオススメしたい作品なので、ぜひ一期から視聴してほしい。

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魔法陣グルグル 期待度:★★★

 恥ずかしながらオリジナル版未視聴。しかしそれでも1話だけで随分引き込まれてしまった。とにかくククリが可愛い。
 昔好きだった人はオススメしなくても見ると思うので、あえて、全く知らない人にもオススメしたい。
 王道でありメタ的である冒険モノ。人を選ばず楽しめるような作品になっているのでぜひ見てほしい。

配信サイト:ひかりTV独占配信

 

 

ナナマル サンバツ 期待度★★

 クイズ部に所属し競技クイズに挑戦するというアニメ。
 とてもわかりやすくとっつきやすく面白い内容であるが、ネットでも話題になってる通りある一点に関してだけ非常に惜しいと感じるアニメ。
 そこが気にならなければ問題なく楽しめる作品になっていると思う。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話無料。huluほかにて見放題配信。

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クリオネの灯り 期待度:★

 ショートアニメ。いじめがテーマの学園青春モノのようだが1話だけでは色々判断しにくい。原作の評価はとても高いようなので2話以降に期待したい。

配信サイト:Amazonプライムビデオほか

 

 

てーきゅう 9期 期待度:もはや9期ともなれば期待とかそういう次元じゃないよね

 笑いたいなら見よう。以上。

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ノラと皇女と野良猫ハート 期待度:★★★

 ショートアニメ。エロゲーが原作の作品の世界観を生かした小話のような構成。
 ヒロインの1人パトリシアに魔法をかけられてしまい猫になった主人公反田ノラを中心に非常に魅力的なヒロインたちのドタバタコメディ(ドタバタどころの騒ぎじゃない気がするけど……)
 原作の体験版の内容を知っていれば大いに楽しめるが、全く知らない人にも1話の衝撃的な展開に惹かれて楽しんでる人も多数の模様。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話及び最新話無料

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ようこそ実力至上主義の教室へ 期待度:★★★★
 ライトノベル原作の学園モノの物語。
 個人的にこちらもかなり推していきたい作品。
 高度育成高等学校と称される国が運営する特殊な学園。
 進学、就職率100%という以上な数字を叩き出すこの学園は月の初めに10万円という大金を生徒一人一人に支給するという異常としか思えない高待遇だった。
 生徒たちはその異常性に驚きながらも、それを使い青春を謳歌していく。——その学園の真実に気づかないまま。
 原作ファンの自分から見てもとても丁寧映像化されていると感じているが、しかし主人公の感情のこもっていない演技が気になる人が多く出ている模様。主人公のキャラクター像的にその演技はわざわざそういう演出にしているのだと推測されるが、気になる人はとことん気になるらしい。
配信サイト:ニコニコ動画にて1話及び最新話無料。dアニメストアにて見放題配信

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初めてのギャル 期待度:★★

 とにかくエロいギャルとのラブコメ。地上波放映版では映像が規制をされている。
 フィティシズムに触れる人にとっては名作にもなるポテンシャルを抱えた作品だと思う。

配信サイト:ニコニコ動画にて最新話無料(7/19 24:30より配信開始)。dアニメストアにて見放題配信

 

 

捏造トラップ-NTR- 期待度:★★

 ショートアニメ。それぞれ彼氏がいる女子高生どうしの百合モノ。
 百合好きにはかなり高評価。逆に好きでない人にはあまり面白さが伝わらないかもしれない。
 百合に興味があればぜひ視聴。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話及び最新話無料。dアニメストアほか

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異世界はスマートフォンとともに。 期待度:★★

 異世界転生モノ。神様の手違いで死んでしまった少年が異世界に転生し、神様に異世界でも使えるようにしてもらったスマホを使って異世界で生きる物語。
 今までアニメ化されてきたリゼロや幼女戦記などとは違いストーリーの起伏に凄惨さや派手さはないが、とてもとっつきやすくゆるく楽しめるので、そういうものが好きな人にはオススメ。個人的にはヒロインのCVが内田真礼なのがポイントが高い。

 配信サイト:ニコニコ動画にて1話及び最新話無料。

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ゲーマーズ! 期待度:★★★

 ラノベ原作。学園のアイドルにゲーム部に誘われるところから始まる。
 しかし、主人公は、あることが気になり、その誘いを渋る。
 よくあるハーレムもののような「受け身」な主人公ではなく、しっかりと自分の意思をしっかり持って行動している所が好印象。
 原作も非常に評判がいいので、かなりの期待作。

配信サイト:ニコニコ動画にて第一話無料(※7/28 22:30より配信開始)。dアニメストアほか

 

 

アクションヒロイン チアフルーツ 期待度:★★★★

 今期の大穴枠。タイトルやPVの時点で0話切りするのは間違いなく勿体無い作品。
 ご当地キャラではなくご当地"ヒロイン"が流行する時代。
 アクションヒロイン(戦隊ショー)を目指す女の子たちの努力と友情の物語。
 1話を見るだけでわかるが、めっちゃくちゃ熱い物語となっている。
 『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』が好きだった人はおそらくハマるはず。(主人公のCVが一緒で作中でもネタにされている)
 一度、騙されたと思って見る価値は間違いなくあると思う。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話及び最新話無料、アニメストアほかにて見放題配信。

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メイドインアビス 期待度:★★★

 どこまで深いのかすら定かではない世界に残された謎の大穴『アビス』の探索が職業として発達している世界で、親の面影を追いかけより深くの探索を夢見る少女リコ。
 冒険モノで、非常に1話の演出がよく、これから先何が起こるのかとワクワクする構成になっている。空気感がとても秀逸。

配信サイト:Amazonプライムビデオにて見放題配信
 

 

賭ケグルイ 期待度:★★★

 主人公、蛇喰夢子が転校してきた学園は、賭博行為が学園中で毎日のように行われ、その稼ぎがそのまま学園でのカーストに影響し、借金を抱えたものは家畜のように扱われる狂った学校だった。
 一度の賭けで何千万、何億という多額のお金が動く狂った賭博の魅力に取り憑かれた者たちの賭け狂いを楽しむ作品。
 デスノートみたいなダークな雰囲気の頭脳戦や駆け引きが含まれる作品が好きな人はまずハマるはず。

配信サイト:Netflixにて独占配信

 

 

ひなろじ〜from Luck & Logic〜 期待度:★★

 テレビアニメとトレーディングカードゲームを中心としたメディアミックス作品『ラクエンロジック』のスピンオフ作品。
 ストーリー自体は完全に切り離されているらしくこのひなろじから初めてみても問題ない構成になっている。
 これも1話だけだと判断しにくい作品だが、映像と作画がとても綺麗で丁寧。
 キャラクターも可愛いので期待できる作品。

配信サイト:ニコニコ動画にて1話無料。dアニメストアほかにて見放題配信。

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Fate/Apocrypha 期待度:★★★★★

 もはや説明不要のFateシリーズの外典
 通常とは違い、二つの陣営に分かれ7騎対7騎で行われる聖杯戦争
 しかし、それ以上にその聖杯戦争には「異常性」があった。
 とにかく戦闘シーンの作画が映画かと思うほどド派手で枚数が多い。
 映像も演出もキャラクターも声優も、1話時点では完璧としか言いようがない。出来。2クールらしいので個人的に大いに期待したい作品。今期の本命。

配信サイト:Netflixにて独占配信。

 

 

 

 

 

 

流行に流されることのないあなたが映画『君の名は。』を見るべき3つの理由。(ネタバレ無し)

秒速5センチメートル』を始め、素晴らしい映像美を作り出すことが得意な新海誠の最新作、『君の名は。』が現在全国映画館にて公開中であること、そして、夏休み終盤に公開された1アニメ映画タイトルでしかなかったその作品が、今日本でとんでもない旋風を起こしていることを知っている人も多いと思う。

 

 この作品を目撃し、その物語に魅了された人も少なくないだろう。だが、僕はこの作品はより多くの人に見られるべき作品だと、そう、強く感じた。

 

 「まだ見てない」「見るか悩んでる」「見るつもりはない」「なんかこれだけ持ち上げられてると見る気なくすわ」「なにこのブログ、ステマくさ」「新海誠って雰囲気だけだよな」「RADじゃなかったら見たわ」

 ——僕はそういう人にこそ是非、この作品に出会って欲しいと感じる。

 

 さらに持ち上げると逆効果なんじゃ……、と思われるかもしれないが、1人でも、「しゃーねーな、そんだけ言うなら見てやるよ!面白くなかったら金返せよ!!」となる方がいれば僕はすごく嬉しい。

 

 では、散々御託を並べることになると思うが、どうか最後までお付合いいただけたら。

 

 

 理由1 無視できない紛れもない反響。

 現在、君の名は。とんでもない反響が起こっている。
 興行収入は公開から1ヶ月もかからず100億円を越え、10月4日付で128億円、観客動員数1,000万人を記録。興行収入ランキングも公開から6週連続で1位という化け物映画と形容するものやぶさかではない。まったくこの期間に放映がスタートした他の映画からすればたまったものではないだろう。
 しかし、その数字がどれだけすごいものかよく分からない、という人のために少しだけ解説すると、いままで日本で公開された全てのアニメ映画、その中で100億円という大台を超えた作品は、君の名は。を除きたったの8作、その全てがジブリもしくはディズニー映画である。そこにその二つのビックネームに比べたらほぼ無名と言ってもいい。「新海誠」とかいうなんの後ろ盾もない男が食い込んだのだ。
 日本人でジブリ、ディズニー、という言葉を知らない人はほとんどいないだろうが、君の名は。の公開前、新海誠という名前は、オタク文化の中ではある程度有名でも、一般には全く周知されていなかったと思われる。実際新海誠監督の前作、言の葉の庭は興行収入1億5000万円、君の名は。これの100倍の成果。いや、未だに伸び続けている。これは誰もが快挙と言わざるをえない現象といえるだろう。
 それだけ多くの人に見られている。それだけでも面白さは折り紙付きだ。もちろん1人1回しかみないでこの記録を出すのは不可能であろう。それだけリピーターを生み出しているという事実も加味して、この作品は大多数の人間の心を打つ作品であることは保証されている。

 

 理由2 この作品は予告編で判断するべきではない。

 君の名は。を見ない理由の一つとして、「予告編で満足」という意見がある。
 正直気持ちはよくわかる。予告編というのはその映画の「面白いシーン」をまとめて作られ気味な傾向がある。そりゃあ、予告編というのは「この映画が面白いですよ」と伝えるためのものであるのだからその作られ方は正しい。その映画の盛り上がりどころがまるまる予告編で流されていることも、まあ、少なくはない。
 しかし、その「面白いシーン」を予習して映画を見に行ってしまうと、「期待した割になんだかしょぼかったな」となってしまうこと、皆人生で一度ぐらいはあるのではないだろうか。だからこそ意識して予告編を見ないで映画を見に行く、というスタイルの人もいるのではないだろうか。
 さて、そこで君の名は、の予告編を見てみよう。
 ………………予告編だけでかなりの満足感を得られる。
 これはどういう作品なのか、それが非常にわかりやすく編集されている。ほほぅ、面白そうだな!と思う。だが、そこで映画通の人間は一度考える。「いや、まてよこれはデジャヴ。映画館に行ったらがっかりしそうだな……」と。そう思うのも、もしかしたら自然な流れかもしれない。
 しかし、この君の名は、に至ってはその心配はない、と断言できる。
 それはなぜかというと、君の名は。の予告で語られているのは映画のほんのプロローグに過ぎないからである。
 予告編を見る限り、『心が入れ替わった男女のラブコメ』という今まで何度見たことか、と思う概要なのだが、この作品全体でみると、それはただの「舞台装置」でしかないのだ。
 この作品にとってネタバレが命取りであるため言及は避けるが、予告編以上の満足度が詰め込まれている作品である。ということは保証できる。

 

 理由3 この作品はただ「流行っている」わけでない。

 さて、最後の理由。
 君の名は。を見ない理由で一番多いのはこれなのではないだろうか。
 「なんだか、持ち上げられすぎて気味が悪い」
 そりゃそうだ。現に僕もこんな長ったらしい御託を並べて精一杯持ち上げている。そりゃオタクキモ……これだからキモオタは……となるのも仕方がない。いや、仕方ないってなんだ。悲しすぎるわ。いや、傷付くからキモオタとか言わないで……。
 しかし、実際問題これほどの爆発的なヒット、背景に何か大きな力が働いているのではないか。と思ってしまうのも仕方がない。それに見た人全員が全員間違いなく心が打たれる作品など存在しない。人間は十人十色であるのだからそれも当然だ。だから本当に正直な話をすればもしかしたら、今これを読んでいるあなたに「君の名は。」という作品が合わない可能性だってゼロでは、ない。
 しかし、僕はここ最近の流れをみてこの作品がただ流行に流されて数字を伸ばしているとは思えないのだ。
 「中高生が騒ぎ立てている声が大きいだけ」とか「一部の好きな人が騒ぎ立てているだけ」とかそう思うのも無理もないのかもしれない。だが考えてみてほしい。
 深夜アニメとは違いアニメ映画というのはそれだけでもう敷居が高いのだ。
 中高生が「この深夜アニメがすごい!」とかそんなのいつもいつも言ってるじゃん。それで実際見てみても、正直面白くないよね。と思うかもしれない。
 深夜アニメは「流行れば」だれでもテレビさえあれば観れるだけあって、数字を伸ばすことは可能。しかし、タダですきなだけ観れる深夜アニメとは違い。映画はまずお金を払わないと見れないのだ。中高生であれば1500円払わないとまずその映画を見ることすらできない。中高生にとって1500円あればどれだけのことができるだろうか。しかもリピーターは、全く同じ内容の映像を、来場者特典も全くない状況で繰り返し見ている。中高生に限っては騒ぎ立てているとしても、「少ないお小遣いを使い騒ぎ立てている」それだけでも大分違う。
 1,000万という数だけ、この映画に対して1500円ないし1800円という額を払っている人間がいる。その現象をただの「流行り」と形容するのは少し乱暴なのではないだろうか、そう僕は思うのだ。
 それに人間はお金を払うと、物事を批判をしやすくなる。お金を払っただけ、文句をいう資格があるからだ。決してこの作品に寄せられる「批判」はゼロではない。しかしそれを覆い隠すほどのお金を払った人間の「賞賛」があることもたしかなのである。
 そう、たくさんの人に一度見てみてほしい、と。僕は心から願う理由がそれだ。
 1800円というお金を払うには十分な作品であると僕は感じているし、それを複数回払ってもいいという人間がかなり多数いることも真実。
 そんな作品を流行に流されないからという理由で、まったく触れないというのはかなり「もったいない」と思うのだ。

 


 以上が、僕が思う流行に流されることのないあなたが映画『君の名は。』を見るべき3つの理由だ。

 

 

 

 さて、正直文章が気持ち悪すぎてここまで読んでくれる人などいないのではないか、と思ってしまうが、最後に一つだけ。

 

 僕はまず作品が「持ち上げられている」という表現自体にあまり納得がいかない。

 

 古来から他人に「おすすめ」する。という行為は、我々人間だけができる素晴らしい文化であるのに、いつのまにかそれが「ステマ」であったり「ゴリ押し」であったりする言葉に変換されていき、今となってはおすすめという言葉が使われること自体少なくなった気がする。
 自分が面白いと思ったものを他人に教えること、その行為自体が悪しき風習のように扱われてしまう今の現状にとても悲しみを感じてしまうのだ。
 「おすすめ」をする側も、「いやでも面白いと思うのは自分だけかもしれないし……」と萎縮してしまう始末。
 僕はもっと気軽に、深い意味を持たせずに、他人に好きなものを伝える。そんな風に思える人が増えてほしいと日々、願うばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

『この恋と、その未来。』について

 5月末、僕の元にあるニュースが飛び込んできた。

 森橋ビンゴ先生とNardackさんのライトノベル作品。「この恋と、その未来。」シリーズの打ち切りが決定した。というニュースだ。
 僕は恥ずかしながら、その時点では一巻である「一年目春」を購入こそしていたものの未だ未読だった。

 理由は様々だったが、一番は、この作品を読み進めるのは相当の精神が必要だろうと判断し、読むのを後回しにしていたのだ。

 

 まず第一にこの作品に出会ったきっかけというのは、同じく、森橋ビンゴ先生とNardackさんのコンビ昨品である「東雲侑子」シリーズのファンであった僕が、偶然書店でこの本を見かけたのだ。

 この「東雲侑子」シリーズは、「東雲侑子は短編小説をあいしている」「東雲侑子は恋愛小説をあいしはじめる」「東雲侑子は全ての小説をあいしつづける」の全3巻からなる青春ストーリーで、これはもうとてつもなく素晴らしい作品なのだが、詳しい話はまた別の機会があれば語ろうと思う。

 

 とにかくそんな前作に魅了された僕にとって、この「この恋と、その未来。」を手に取ることは最早必然ですらあったと思う。

 しかし、前述した通り、僕はそれでもこの第1巻であるところの「1年目春」をあろうことか「積み本」として放置をしてしまっていた。

 この作品はGID、つまり『性同一性障害』を扱っている作品である。
 多分、多くの人が聞いたことがあるのではないだろうか、自分の『体』の性と、『心』の性が一致しない病気である。(果たしてそう表現するのが正しいかどうかもわからない)

 端的に言うと、この物語のヒロインにあたる人物がこのGIDなのである。
 織田未来という、一見目を見張るほどイケメンが、実は女なのだ。

 体は女だが、男として扱われることを望んだ未来が男として入学した全寮制の高校、そこで彼(彼女)のルームメイトになることになる主人公、松永四郎。
 一緒に過ごしていく上で四郎は、未来の信用を得ていくのだが、しかし、四郎は自分が未来への好意を抱いていることに気づいてしまう。
 自分の秘密を知った上で友として、そして男として扱ってくれる四郎にとても感謝し、ずっと親友でいてくれ、と願う未来。その裏では未来への好意をひた隠し、未来のその願いを叶えようとする四郎。そんな2人を中心に回る青春ストーリー。
 簡単に説明すると、そういうあらすじである。

 

 誤解を恐れず言わせてもらうと、これが一般文学であったり、夜九時からのドラマのストーリーだったりするのであれば問題はないと思う。

 

 しかしこれは、ライトノベル、として作られ、売り出されている。
 ライトノベルの定義は諸説あるが、その名の通り「軽い」ものであるという認識が強い。
 その「軽い」という認識は人それぞれであってしかるべきだが、
 しかし、このストーリーは、とてもじゃないが「軽い」題材とは言えない。
 どう考えても、みんな幸せハッピーエンドなど到底難しいことがわかるし、まず主人公とヒロインという、一般的には結ばれるはずの存在の2人の未来に、期待を持つことは難しい。
 しかし、その何もかもがうまくいかない世界、等身大の人間の葛藤、苦しみの中にある最大公約数的な幸せ、のような繊細な描写やストーリーにに魅力を感じるのも確かだ。

 僕は、たまにあるそんな「軽くない」ライトノベルを心の底から求めながらも、敬遠するきらいがある。
 例をあげると「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」や「冴えない彼女(ヒロイン)の育て方」、「さくら荘のペットな彼女」などが思い浮かぶ。

 
 僕は、そのような作品を読むたびに多大な感動を覚えると同時に、かなりの精神が、削られてしまい、疲弊してしまうのだ。
 もしかしたら、僕は物語というものを楽しむときに必要以上に主人公ないし、登場人物の心情を考えてしまうのかもしれない。
 しかし、だからこそ、その物語に入れ込み、感動をできる面もあるのだと同時に思ったりもする。

 ゆえに、この物語は、自分に心の余裕があるときに、読もう。 
 そう思っていた。

 



 ……しかしそれがまさかこんな結果につながっていくなんて、思いもしなかった。
 もしかしたら、読まなくても、2巻以降を購入して売り上げに貢献していれば、とか。読んで、そしてまわりに進めて読む人を増やせば、とか。
 そうすれば結果は違ったのではないか、と考えてしまうのだ。

 

 とにかく、後悔をしたくない、と思い僕は未だ購入していない第5巻まで4冊を買い、そして読んだ。
 

 そして、

 

 5巻まで読了。せめて罪滅ぼしと、一睡もせず一気に読んでしまった。

 「面白かった。」とはとても言えない。
 そこには葛藤や憎悪、喪失と挫折、苦しみと哀しみ、そして何より、友情が描かれていた。
 果たして僕は、こんな風に誰かを想い、傷付くことが出来るのだろうか、そして傷付けることが出来るのだろうか。

 

 なるほど確かに、ヒロインは可愛くない、全体的に陰湿な空気、決して報われない恋、そしてお世辞にも誠実とは言えない主人公。
 これがライトノベルとして売れる事は、相当困難な事だ。
 ライトノベルの俗に言う売れる要素を、如く如く排除している。

 

 だがしかし、可愛くないヒロインは、友達思いでカッコよく描き。陰湿な空気は、その中にある輝きのコントラストが映える要素となり、決して報われない恋をシリアスにそしてコミカルに表現し、誠実とは言えない主人公の人間臭さが、共感を生む。

 

 そう、この作品はエンターテイメントとして大成功しているのだ。

 実際、この作品を高く評価する人は多くいる。
 「このライトノベルがすごい!2015」では、9位にランクインするほどの実力を持っている。
 ゆえに、打ち切りのニュースはかなりの人数の人間に衝撃を与えた。

 

 では、なぜそんな作品が、打ち切りという結末に陥ってしまったのか、素人の僕には到底わからないとは思うが、
 しかし、この作品のあとがきを読むと、この作品が最終巻までかける可能性が低いことが一巻の時点で語られている。
 おそらく、スタートの時点から厳しい状況だったのだろう。
 その他にも僕らには到底推測できないのっぴきならない事情もあったのだろう。


 しかし、それでも、この「打ち切り」という判断は、ファミ通文庫にとっても、森橋先生にとっても、決して賢い選択だとは、到底思えない。
 ……いや、もしかしたら、僕個人が思いたくないだけかもしれない。

 でも、ただ
 この物語は読んだ人に必ず何かを残してくれる作品だと思うし、「売れる要素」なるものがあふれている今のライトノベル業界にとても必要な作品だと思う。

 

 だから、今からでも、もし、打ち切りという事実が覆らないとしても、多くの人にこの作品に触れてほしい。と僕は考えて、こんな文を書いています。
 この打ち切りというニュースは良くも悪くも、多くの人に届けられていると思います。それを気に読む人もいるかもしれないし、僕のように、続きを読んでいない人が続きを読むために、購入をするかもしれない。

 

 打ち切りになったライトノベルが、のちに復活した例は、決して「0」ではないです。

 

 俗っぽいですが、可能性がゼロではないのであれば、僕は無謀でもそれを信じてみたいです。
 そしてできれば、森橋先生が、必ずどこかで公開します。と約束してくれた最終巻の原稿を、またNardackさんの絵とともに楽しみたいと、思っています。

 

 

 最後に、もし、こんな長ったらしい文を最後まで読んでくれた方がいるのであれば、多大な感謝を、そして興味が湧きましたら、ぜひこの「この恋と、その未来。」という作品を読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 

 

2016年春アニメ。中間総評。おすすめ。前半。ネタバレなし。

 記事タイトルのセンスのなさは置いといて……。
 今期、僕の見ているアニメからオススメのアニメを中心に紹介していきます。
 とりあえず前半5作品。


 とりあえず一通り録画してるけど、今期は何を見たらいいんじゃい!!という方こそ見ていただければ、と。

 

 それぞれ参考までにカテゴリごとに5段階評価をしています。


萌え:言わずもがな全体を通して可愛いかどうかです。個人的には結構重要視するカテゴリなので入れてみました。

 奥深さ:これも言葉の通り、ストーリーや登場人物の心情表現などの深さを数値化したものです。これは高ければ高いほどとっつきにくくなる可能性も含んでいるとも言えるるかもしれません。(もちろんすべてではないですが)

楽しさ:ある意味奥深さとは対になるかもしれない項目。言い換えればキャッチーさでしょうか。とっつきやすく楽しみやすいものが評価が上がると思います。(ある意味では飽きやすく熱が冷めやすいとも言えるかも?)

 あくまでその要素だけで見た評価なので、星のトータルが多ければ多いほど純粋に面白いというわけでもないと思います。あくまで参考程度に。

 

 

 

ビッグオーダー

萌え  2 ☆☆
奥深さ 3 ☆☆☆
楽しさ 4 ☆☆☆☆

 ダーク、そしてコメディーな雰囲気のある作品です。

 「未来日記」で有名な、えすのサカエ先生原作のアニメです。
 同じ作者さんなので雰囲気は良く似ていますが、未来日記と比べるとより気をてらうような展開が強まっている気がします。

 あらすじとしては、10年前、世界が『大破壊』という災害で致命的なダメージを受け、国としての機能が壊滅し、実質的に滅亡してしまった後の話。
 世界は、その大破壊をきっかけに自らの「願い」を「力」へと変える、『能力者(オーダー)』と呼ばれる人たちが生まれ始めた。
 主人公、星宮エイジもその『オーダー』の1人であり、そして同時に10年前、『大破壊』を起こした犯人であった。
 エイジはその事実を隠し、学校へ通い、たった1人の家族である不治の病によって余命半年を言い渡された妹、瀬奈のお見舞いを続ける生活をしていた。
 ある日、エイジのクラスに紅 鈴という美少女が転校してきた。しかし実は鈴は『大破壊』で両親を亡くし、敵討ちのためにエイジに近づいてきたオーダーの1人であった。
 鈴の「死にたくない」という願いを不老不死、物質再生、の力に変えた『再生の炎(リバースファイア)』でエイジを追い込む鈴だが、そこでエイジはかつて自分の願いを思い出す。
 幼少期のエイジが願ったのは「世界支配」それによって世界は『大破壊』を起こした。
 エイジは自分のオーダー自分の歩いた場所すべてを永久的に「領土」とし、その中にある人、物、現象、すべてを自分の思いのまま支配し、コントロールする『拘束する支配者(バインドドミネーター)』を使い、鈴を支配し難を逃れる。
 しかし、鈴の背後にはさらなる刺客が待ち受けていて……。
 (ネットにまともなあらすじがなくて自分で書く羽目に)

 という感じですかね。
 異能バトル、にカテゴライズされるでしょうか。
 かなりダークファンタジーよりな話ですが、ちょくちょく意識してるのかしてないのかわからないシュールな笑いが含まれててそれが結構癖になります。「進撃の巨人」みたいなシリアスに突然ぶっこまれる笑いみたいな……。
 未来日記でもそうでしたが、頭脳戦が中心でありながらショッキングな展開や派手な動きが多いので、見ていてマンネリしたり飽きがこないのがとてもいいです。
 さっきも言った通り、シリアスがずっと続くわけではないのでドス黒いダークファンタジーを期待してみると印象が変わってしまうかもしれません。
 あと設定の整合性を重視する人にとっても、ちょっと合わないかもしれません。大幅に矛盾しているわけではないけど、頭をフル回転させながら見てるとそれはどうなのよ?みたいな所がちょくちょくあるので、そういう人にとってはもしかしたら毛色が合わないかも……。
 しかし、えすのサカエ先生特有の先が読めない展開、バニック要素、そういうのが非常に生きている作品なので、のめり込めばのめり込むほどドキドキしていくと思うので、一見してみてはどうでしょうか。


 

 

 


ハイスクール・フリート

萌え  5 ☆☆☆☆☆
奥深さ 4 ☆☆☆☆
楽しさ 5 ☆☆☆☆☆ 

 

 2個目にしてかなり高評価。
 放映前は、あんまり注目してませんでしたが、これは本当に僕の琴線触れました。本当に面白いです。さてあらすじ、というより舞台設定をば、

 

今から100年ほど前、日露戦争の後日本はプレートの歪みやメタンハイドレートの採掘などが原因でその国土の多くを海中に失った結果、海上都市が増え、それらを結ぶ海上交通などの増大に依り海運大国になった。その過程で軍艦は民間用に転用され、戦争に使わないという象徴として艦長は女性が務めた。これが「ブルーマーメイド」の始まりであり、女子学生の憧れの職業となっていった。また、かつての軍艦のなかにはブルーマーメイドを育てる教育用の船、教育艦として使用されるものもあった。

ウィキペディア引用。

 

 なんだか、難しそうな話ですが、日本の国土がかなり割合、海の下に沈んでしまったが、その海の上に街を作り直し、発展した日本のifの未来の姿が舞台。(すげえたくましいな日本)
 水上の安全を守るブルーマーメイド。
 そんな憧れの職業、通称ブルマーを目指す女の子たちが育成学校に通い、実際に割り振られたいくつかの戦艦に乗り込み、そこで実習をしながらブルマーを目指し勉強していく。という物語なのですが、その初めての実習で戦艦晴風クラスは事件に巻き込まれてしまいます。
 なんと実習の途中に突然、教官の船に攻撃されてしまうのです。
 主人公であり、戦艦晴風の艦長となった岬明乃は船員の安全のため教官船への牽制を決意し実行する。練習弾のため本当ならば脅威となるはずのないその攻撃はなぜか教官船に致命的なダメージを与え沈んでしまう。
 事態が飲み込めぬまま晴風は、反乱の汚名を着せられてしまい、追われる身となってしまった。
 彼女たちの運命はいかに……?!

 最初っから衝撃展開です。
 一話の冒頭で可愛い女の子たちがわちゃわちゃするアニメだろうなあ〜、キャラ可愛いな〜。って思ってたら一話最後で脳天に重い一撃食らわされた気分でした。
 放送前は「はいふり」というタイトルで告知、どんな話なのかあまり分からない状態で一話が放映され、一話のエンディングで「ハイスクール・フリート」という正式名称が発表されるという異例の「タイトル変更」も話題になりました。
 水上戦が中心のアニメ。戦艦版ガルパンみたいな雰囲気もあります。(ガルパンはあまり見たことないので全然違ったらごめんなさい)晴風に乗り込む生徒たちのそれぞれの得意分野で活躍する姿や、船員を想う明乃の姿がとても胸にきます。
 かなりバランスのとれた上、全体的なクオリティが高くて、個人的に今期の中で一番次の週が待ち遠しくなるアニメです。(毎回の引きも卑怯!)
 とりあえず今期何かオススメある? って聞かれたら真っ先にこれを思い浮かべるぐらいには気に入ってます。
 留意すべきことといえば、登場キャラがめちゃくちゃ多いことでしょうか、名前を覚えるのに苦労しています。
 ……最終回になったら当たり前のようにわかるようになってるんだろうなぁ……。

 

 

 

 


ふらいんぐうぃっち

萌え  3 ☆☆☆
奥深さ 2 ☆☆
楽しさ 3 ☆☆☆

 

 ふらいんぐうぃっちは、とても癒されるアニメです。とにかく癒される。


木幡真琴は箒を使って空を飛ぶことができる魔女。15才になったら独り立ちをして家を出るというしきたりに従い、横浜から青森県弘前市にやって来て、又従兄弟の圭・千夏兄妹の家に居候を始める。魔女たちが好むという自然豊かな東北地方・弘前を舞台に、修行に励む一人の若い魔女の日常が描かれる。

ウィキペディア引用。

 

 魔女見習いの女の子の日常アニメです。魔法なのに日常モノとは……。ってなるとは思いますがそう表現せざるおえません。
 魔法少女みたいに敵と戦うわけではなく、ただ「魔法が使えるだけの女の子」が青森の又従兄弟の家に移住する。それだけのアニメです。強大な悪なんか出てきません。
 しかし、それこそがこのアニメの魅力で、その緩さに日々の疲れが浄化されていくような、そんな心地よさを楽しんでいくのがいいでしょう。
 展開やストーリーで面白さを作るのではなく、青森ののどかな風景とか、ただただ進んでいく時間に流されていく人生とか、そういう雰囲気を楽しむアニメ、でそこにちょくちょく挟まれる魔女小ネタ。空き地になぜか自生してるマンドレイクや、魔法で犬になってしまった女の子などなど、味わったことのない不思議な気分を味わうことができます。かなり独特ですね。のんのんびよりとかが好きだった人にはすごくおすすめ。
 激しい動きや展開などがないので、退屈に感じてしまう人も多いかもしれませんが、劇的なアニメばかり見ていても疲れてしまうと思うので、こういうアニメをみて癒される時間を設けてみてもいいんじゃないでしょうか。
 

 

くまみこ

萌え  4 ☆☆☆☆
奥深さ 2 ☆☆
楽しさ 4 ☆☆☆☆

 

 熊が当たり前のようにしゃべります。
 もう当たり前にしゃべりすぎて違和感すら感じることも許さずにしゃべります。

 

 東北地方の山奥にある熊出村。その山の上にある熊出神社の巫女として仕える中学生の少女・まちは、都会の高校に進学することを決意する。しかし、ずっと山奥で暮らしていたために田舎コンプレックスを抱え、さらに極度の機械オンチであるため、クマのナツは反対する。まちは都会へ出るためにナツが与える試練へ挑戦しつつ、熊出村で巫女としての役目を果たして行く。少し変わった非日常的な田舎暮らしの日々を描く、スローライフストーリー。 
 ウィキペディア引用。

 

 まだまだ危うさが感じられる田舎娘、まちとその友であり親でもある熊のナツと掛け合いがたまらなく面白い。
 都会のことを何も知らない、テレビゲーム(ファミコン)すらまともに扱えないまちとは対照的に熊のナツはタブレットPCを始め家電を使いこなし、都会のトレンドを押さえている。一体どうやったらそんな熊が育つの甚だ疑問だが、都会のことをよく知るがゆえナツはまちの都会の学校へ進学するという希望を簡単に聞き入れることができない。
 そこで都会へ行っても大丈夫なように都会の知識をまちに身につけてもらうと奮闘するのだが、予想をはるかに上回るまちのポンコツっぷりにどうにもうまくいかない。
 ふらいんぐうぃっちと同じように雰囲気を楽しむ要素が強いのだが違うところは、(具体的には控えるが)結構エグいネタで笑わせてくるところ。
 そしてとにかく、まちちゃんが可愛くて仕方がない。喜怒哀楽がはっきりしていて表情がころころ変わり、ナツにわがままを言ったり空気が全然読めなかったり、見ていて決して飽きることのないキャラクター性に囚われてしまった者も少なくない。
 日常系に少しスパイスを効かせたような、そんな一風変わった日常系アニメが見たい人におすすめ。

 

三者三葉

萌え  4 ☆☆☆☆
奥深さ 2 ☆☆
楽しさ 3 ☆☆☆

 

 ザ・きらら日常系なアニメ。なんと原作は新井チェリー先生の12年以上連載が続いている漫画。

 新井チェリー先生といえば「未確認で進行形」がアニメ化したことで有名。
 お嬢様から一転、父親の会社が倒産したことによって貧乏になってしまったわがまま姫カットの『西川 子』。お昼に食パン一斤を食べる胃袋ブラックホール娘『小田切』。何の疑問も抱くことなく委員長をやって「あげてる」と発言する腹黒女『山 照』。この3人の主人公の三者三様の日常を描く作品。
 忠犬のように付きまとう見守る葉子の元使用人、山路や、制服を自作し学校に忍び込む三十路の(少女にしか見えない)元メイド薗部など、フリーダムな頭のおかしい人たちがドタバタします。登場人物みんな例外なく変人です。まともな人はいない。(断言)3人の主人公のタイプがバランス良く分かれているので、あなたの好みの子がいるかも。ちなみに僕は双葉ちゃん推しです。
 そしてアニメーション制作が可愛い動きを描くと定評がある動画工房で、登場人物の仕草ひとつひとつにもこだわりが感じられて、OP映像を見ているだけで幸せになれそうです。あと猫がヌルヌル動きすぎ。何枚使っているんだ……。
 
 

 

 

 

 さて、あまり長くなってもあれなので、残りは明日以降に。
 ひとつでも気になった作品があれば嬉しいです。

 では、またよろしくお願いします。

 

 

はじめまして。このブログについて。

 どうも皆さんはじめまして、Kyou(きょう)っていいます。
 このブログは、三ヶ月間の旅とか無駄にカッコつけたタイトルですがようするにアニメ1クールをみんなで楽しもうってことです。
 レビューやら感想やらつらつらと書いていきます。
 僕の自己満足が巡り巡って誰かの良い作品に出会う手助けになればいいな、と思っています。
 アニメの他にもラノベとか音楽(主にアニソン)なども紹介していきたいですね。

 

 何卒よろしくお願いします。

 

 

 

 

 さて、まず一個目の記事。何を書こうか考えましたが、僕のアニメなどのエンターテイメントについての考え方など、ちょろっと語っておこうかなと思い、少し自分語りチックになってしまうと思いますが、おつきあいしていただければと思います。

 

 

 基本的に僕はアニメやラノベなどを楽しむ時にはできるだけ意識して、批判やマイナス意見は抱かないようにしています。
 それはなぜかというと、アニメ化、書籍化、その他メディア化、すべてそれ相応の理由があり、形になっていると思っているからです
 「こんなつまらないもんがなんでアニメ化したんだ」と思ってしまったら、その作品との関係はそこで終わってしまいます。
 それはそれでいいとは思います。そのアニメを見ていたはずの時間、他のことに時間が使えますしね。
 でもそこから一歩踏み込み、じゃあなんでアニメ化したのか、そこに少しだけ目を凝らして見ると、今まで見えなかった作品の魅力とかよさみたいなものが見えてくることだってあると思います。実際、僕は何度もありました。

 「いやでもそれでも合わない作品だってあるだろう」という意見。ごもっともです。
 だからこそ、僕は僕の目線で、この作品はこういう所に魅力があるんじゃないかな? という一つの「目線」の紹介ができたらいいなと考えているわけです。
 それを見て、あ、やっぱり自分には合わなそうだな、と思うもよし、ほーん、じゃあちょっと見てみるかー、と思うのもよし、こいつこの作品好きすぎるだろキモっ。と思うのもよし。
 僕も好き勝手書くので、好き勝手参考にしていただけたら大変嬉しく思います。

 これはすべてのエンターテイメントに言えることですが、
 出会わなければ後悔もしませんが、出会わなければ楽しむこともできないのです。

 なんて偉そうなこと言っても、僕も全部のアニメを見ることなんてできないので、そこはご容赦ください。

 

 

 

 さて長くなるのもアレなので、第一回目の記事、これぐらいでとりあえず閉めようかなと思います。

 とりあえず今期ももうちょっとで中盤、ということで
 次回からは僕の見ているアニメの中間総評みたいなことをしていけたら、と思います。